- 2024.04.02
今回は主として無料のGmailの話ですが、他でもきちんと調べておくことをお勧めします。
さて皆さん、無料版のGoogleの規約って読んだことありますか?
え、なにそれ? あるの? Gmailのアドレスを作るときにも読んだことない。って人が大多数でしょう。でもあるんです。Google IDを作るとこの規約にサインしたことになってます。
で、その中身ですが…規約の本文をまずは一読してほしいです。とはいえ、それでこのブログを終わらせたら、手抜きもいいところなので、重要なところだけ抜粋します。
ライセンスというところにユーザーのコンテンツ(メールの内容など)に関する重要な内容が書かれてます。
範囲
このライセンスは以下の性質を備えています。
●全世界的であり、世界のあらゆる場所において有効である
●非独占的であり、ユーザーは自分のコンテンツのライセンスを他者に供与できる
●無償であり、このライセンスの金銭的な使用料は発生しない
権利
このライセンスにより、Google に以下のことが許可されます。
●ユーザーのコンテンツをホスト、複製、配布、伝達、使用すること(たとえば、コンテンツを Google のシステムに保存してユーザーがどこからでもアクセスできるようにするため)
●ユーザーのコンテンツが他の人に公開するように設定されている場合は、それを出版、公演、上映、(公開)表示すること
●ユーザーのコンテンツに修正(形式の変更、翻訳など)を加えて二次的著作物を作成すること
●これらの権利を以下に再許諾すること
●他のユーザー(ユーザーが選択した人々と写真を共有できるようにするなど、サービスを設計どおりに機能させられるようにするため)
●Google との間で本規約と矛盾しない契約を締結した請負業者(以下の目的のセクションに記載されている限定的な目的のみが対象)
なにやらきな臭いですねぇ。でもきっちりと使われればいいのですよね。と思って次のセクションを読むと…。
目的
このライセンスは、以下の目的に限定して適用されます。
●サービスを運営し改善するため。つまり、サービスを設計どおりに機能させ、新しい機能や機能性を作成することを可能にするために適用されます。これには、自動化されたシステムやアルゴリズムを使用してユーザーのコンテンツを分析することも含まれます。
●スパム、不正なソフトウェア、および違法なコンテンツを検出するため
●データのパターンを認識するため(たとえば、関連する写真をまとめることを目的に、Google フォトで新しいアルバムを提案するタイミングを判断するため)
●おすすめ情報を表示する、カスタマイズした検索結果やコンテンツ、広告などを表示するといった目的で、Google のサービスを個々のユーザーに合わせてカスタマイズするため(広告のカスタマイズについては、広告設定で変更またはオフにできます)
この分析はコンテンツが送信、受信、および保存されたときに発生します。
●ユーザーが一般公開で共有したコンテンツをサービスの宣伝に使用するため。たとえば、Google のアプリを宣伝するために、ユーザーが書いたレビューを引用することがあります。また、Google Play を宣伝するために、ユーザーが提供した、アプリのスクリーンショットを Play ストアに表示することがあります。
●本規約に準拠する形で、Google 向けの新しい技術およびサービスを開発するため。
思いっきり、怖いです。
「自動化されたシステムやアルゴリズムを使用してユーザーのコンテンツを分析することも含まれます」って、これ怖くないですか。その結果をどう使うのか、怖すぎです。
そんなわけで結論。無料のGmail(というか無料版のGoogleの全サービス)はビジネスに使わない方がいいです。こんな怖い規約に同意してるんですから。